東海道五十三次“濱松・冬枯ノ図”のほうき再現プロジェクト

座敷ほうき

[ 参考資料 ]  2015/05/01

手編みほうき


室内を掃くのに使われている一般的なほうきです。大相撲で呼出しさんが土俵廻りを掃いているシーンを見たことがあるかもしれませんが、そのほうきです。原料はホウキモロコシというイネ科の植物で、ほうきキビとも言われています。


ホウキモロコシのルーツは朝鮮とも言われ、1800年代に朝鮮通信使によって日本(江戸)に持ち込まれたと言われております。1840年代以降、特に関東一円でほうき草の栽培がさかんになりましたが、現在は海外生産に移行し、主にタイ・インドネシア・中国で栽培されています。

 

座敷ほうきの歴史は江戸時代に始まります。武家階級にしか普及していなかった畳が中産(庶民)階級にも広がった頃(おそらく1800年以降)、座敷ほうきが江戸で生まれました。畳を掃くには目に食い込む穂先が適しており、座敷ほうきが考案されたようです。

 

座敷ほうきのことを東ほうき(あづまほうき)とも言うように、関東を中心に急速に広がり、相対的な視点で言うと、東(江戸)は座敷ほうき、西(大坂)は棕櫚ほうき(しゅろほうき)がそれぞれ好まれていました。

 

座敷ほうきはしなやかで適度なコシがあるため、掃きやすいのが特長です。また、花嫁道具として持たせたとも言われるくらい丈夫で長持ちします。例えば穂先にクセがついた場合、ぬるま湯に浸し形を整え、日陰干しをすれば、元の姿に戻ります。

 

手編みほうきとカバーほうきの2種類があり、前者は江戸時代、後者は戦後にそれぞれ始まり、掃除機が普及した現在も使われ続けています。